ジブンミッケ

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株式会社白石ゴム製作所

株式会社白石ゴム製作所


代表取締役 千葉武雄さん


「まずは社会を知ること!」



「北海道ならでは」のより良い製品の開発を通じて「社会に貢献する事」を責務とする、という経営理念を掲げて、北海道ならではの大規模水田への農薬散布を楽に行うことのできる“ラジボー”や、厳冬の北海道で子牛を温める“子牛ちゃんの敷ぶとん”などの発明をし続けている株式会社白石ゴム製作所。今回のインタビューは代表取締役の千葉武雄さんです。

____少量多品種を大切に____


●千葉社長が仕事をする上でいつも大切にしている“信念”は何でしょうか?

「北海道にこだわった経営戦略を立てることをいつも心がけています。具体的には、北海道は雪がたくさん降るので、その対策のための商品作りや、大規模水田で役立つ商品作りをすることです。そして、経営戦略を立てる時に気をつけているのは“少量多品種”です。私の会社は小さいので、売れる商品を大量生産しても大企業が参入してきた時に、競争力の差で負けてしまいます。なので、たくさん売れる商品を作るのではなく“少量多品種”をするようにしています。また、大企業は商品を作る時にお客さんのニーズの平均値を狙って作りますが、我々はそうしないようにしています」

ニーズの平均値ですか?

「ええ、例えば?『高くてもいいから、良いものを買いたい』という人と?『そこそこのものでいいから、安く買いたい』という人がいた時に、大企業は?と?の中間地点を狙って商品を開発するんです。大企業が相手だと安さ勝負では負けてしまいますから、我々はそうではなく“高いけれど良いもの”を作ることを重視しています」

____依頼に応えていく____


●千葉社長は仕事のモチベーションを保つために何をしていますか?

「私の会社は結果的に相手に頼られることが多いんです。『こういう商品を作ってくれ!』と依頼されて商品開発をしていくことがほとんどなので、その依頼に一つ一つ応えていくことで、モチベーションを保っています」

千葉社長は続けてこんな話をしてくださった。

「私は北海道を元気にしたいと思っているので、そのために必要な知識や技術は包み隠さずそれを欲している人に伝えています。実は、開発者というのは自分の開発したものやアイデアを隠す傾向にあるんです。それは何故かと言うと『誰かに言ったらマネされる』と思っているからです。しかしそうしていると、その開発したものやアイデアは、それを欲している人に伝わらず、企業は仕事をスムーズに進めることが出来なくなってしまいます。開発者がもっとオープンになれば、仕事をスムーズに進めることが出来る企業が増えます。その結果、地域活性化が進んでいくことになります。なので、開発者がオープンになるというのはとても大切なことなんです」

____でも、気持ちはわかる____


●千葉社長は若者が“天職”を見つけるためには何をすべきだとお考えでしょうか?

「まず、若者は社会を知らなくてはならない、と思います。今はIT技術の進歩で簡単に情報を得ることのできる時代ですから、若者はもっと企業の情報などを得るべきです。また、自分の好きなものを絞り込んでいくことも大事です。ぼんやりとでしょうけど、若者は自分の好きなものが見えているのではないか、と思います。その好きなものを絞り込んでいって、明確にしていくことはとても重要です。やはり、自分の好きなものを仕事としてやることで初めて、仕事に納得することができると思います。そうして安定した生活ができるのかどうかという問題もありますが、私は基本的には好きなもの・やりたいものを仕事にした方が良いと考えています」

また、千葉社長は現在の新卒者の離職率の高さに触れて話をしてくださった。

「社会というのは、会社に勤めて初めてしっかりと見えてくるものです。情報を得ることで漠然とは見えてきますが、本当にはっきりと見えてくるのは勤めてからなんです。若者は『自分にはこの会社は合わない』と言って辞めていくそうですが、それは当たり前です。どうして会社が社員に合わせなくてはいけないのか、という話です。合わせるのは社員の方です。でも、気持ちはわかります。実際に社会に出て『もっと自分に合った仕事があるのでは?』と思うのはとても自然なことです。ましてや、この自由で多様化の進んだ時代ではそう考える若者がたくさんいても何も不思議なことはありません。その結果、離職率が高くなるのは当然です。いまの若者は我慢強くないなどとよく言われますが、私はいまの時代にそう言うのは少々的外れな気がします。昔とは時代が違うのですから。いまの時代ならば、30歳くらいまでに自分に合う仕事を見つけられれば良い、と私は思います」

____人・モノ・金____


●千葉社長が仕事を通じて得たものの中で、一番大きなものは何ですか?

「人に教え伝えていける知識が増えたことです。私を含めて、ただいま産学官の連携(企業と大学と行政の連携)を意識して動いている企業がたくさんあります。その中で私はたくさんの人に出会い、多くの知識と触れあう機会がありました。その結果、私の人生経験はとても豊富なものになりました。これが得たものの中で一番大きなものです」

千葉社長は長い間働いていく中で、壁にぶつかった時はどうなさってきたのですか?

「私は壁のない道を進むようにしています。新しい仕事を始める、そのスタート地点に立った時にまず“できる可能性はあるか?”を考えます。考える時には経営資源、つまり人・モノ・金を考慮します。人・モノ・金とは、自分の顧客はこれから作るモノを求めるか、そのモノは今いる従業員で作ることはできるか、それに対して投資できる金はどれだけあるか、ということです。それを考慮した上で、今やっている事業から少し手を伸ばして新しい仕事をするようにしています。全くやったことのない事業をやるのではなく、今やっている事業から少しだけ手を伸ばす、ということを大切にしています」

____好奇心のある人____


●千葉社長はどういう力をもった若者と一緒に仕事がしたいとお考えですか?

「私は好奇心のある人はやる気もある、と考えてしまうので、やはり好奇心がある人ですね。やる気が無ければ競争心も湧かないですしね。少し話がそれますが、私はどんな性格・長所を持っていようとそれが当てはまる職場が必ずあると思います。先ほども言いましたが、働けば色々な企業と出会うことが出来て、社会を深く知ることができます。その中に必ず自分がやりたい仕事があるはずです。なので、今のうちから若者はもっと“社会にはどんな企業があるのか”ということを知る努力をするべきだと思います」

編集者から一言

今回のインタビューで千葉社長が仰った「社会には自分のやりたい仕事が必ずあるはず」という言葉がとても胸に響きました。きっとこれから就職活動を始める学生は「自分がやりたいことを実現できる会社は本当にあるんだろうか?」と不安な気持ちなのではないでしょうか?学生はまだまだ社会というものを知りません。でも、それはネガティブなことではなくて「社会のことを知らないのなら、知った時に自分のやりたいことに合致した仕事を見つけられる」ということなのだと、千葉社長とのインタビューで気づくことができました。学生がやらなくてはならないのは、自分が何をやりたいのかを考えること、そして自分のやりたいことに合致した企業を社会に出て探すこと、この2つです。

(編集 インターン生 長崎滉介)


 
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