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株式会社スター・ターンアラウンド・パートナーズ

株式会社スター・ターンアラウンド・パートナーズ


代表取締役 山崎誠さん


「企業を助ける!」



事業再生コンサルタントを通じて「お客様企業を幸福に導くこと」を目的として活動している株式会社スター・ターンアラウンド・パートナーズ。事業再生士とはあまり聞き慣れない言葉ですが、現在徐々に広まりつつある企業を助けるための存在です。今回のインタビューは代表取締役の山崎誠さんにお話を伺いました。

____これなら企業を助けられる____


●山崎社長が起業したきっかけとは何だったんでしょうか?

「私は始め“安定している”という理由から銀行に勤めていたんです。銀行はそう簡単には潰れませんから、働くにはいいだろうと思いまして。だけど、銀行というのはどうやって利益を出しているのかと言いますと、企業にお金を貸してそこから利子を得ることで利益を出しているんです。いわば、日本経済の黒子みたいなものです。何かを作っているわけじゃないんですね。私はよく例えで『銀行がどれだけ頑張ってもピザ一枚出来ない』と言うのですが、本当にその通りで、銀行はあくまで企業のサポート役なんです。また、銀行には融資の他に大切な業務があります。それは、回収です」

回収、ですか?

「ええ。自分達が融資していた先の企業が潰れそうになると、貸していたお金を回収するんです。こうしないと貸し倒れができてしまいますから。だけど、それはどういうことなのかって言うと、企業が本当に困っていて少しでもお金が必要だっていう時に、お金を取り上げていっちゃうということなんです。つまり、止めの一撃を刺すということです。その後、銀行を辞めて会計事務所に勤めました。会計事務所は銀行とは真逆の存在でして、顧客の企業が倒産してからも面倒を見るという仕事をしていました。そこでも歯がゆかったのは、企業を助けることができなかったことです。会計事務所は企業の面倒を見ることはしますが、助けることはしなかったんです。その頃がだいたい平成14年頃で、その少しまえの12年に民事再生法という法律ができて、ちょっとずつ事業再生という考えが広まってきたんです。それを知った私は“これなら企業を助けることができる”と思いまして、東京に行って勉強しました。だけど、いきなり事業再生士として起業するというのは無茶だと考えたので、勤めていた会計事務所で3年ほど社内起業のような形で事業再生に取り組み、それから独立して今に至ります」

____あきらめないこと、私が動揺しないこと____


●山崎社長が仕事をする上でいつも大切にしている“信念”は何でしょうか?

「“あきらめないこと”、です。事業再生というのは計画通りにことが進んで一発で決まるようなものじゃないんです。ほとんどの場合、計画通りに進まずに相手と何度も折衝を重ねていかなくてはならないんです。私があきらめてしまったらそこで終わりですから、“あきらめない”ということをいつも大切にしています。それともう1つ“私が動揺しない”ということです。以前私が担当しました案件で、どうしても借金を返すことができないという企業があったんです。そこで民事再生法を使う、という話になったのですが、銀行が了承しなかったんです。民事再生法というのはとても重たい法律でして、債権者が了承しなくては適用することができないんです。銀行は大抵の場合、最大債権者ですから銀行が了承しなくては民事再生法を適用することができません。しかし、民事再生法が適用できなければ企業は破綻してしまいます。事業再生というのはこういった想定外のことが多々おこります。でも想定外のことがおこった時に、私が動揺してしまったら顧客はとても不安になります。ですから“私が動揺しない”これも大切にしています」

ちなみになのですが、銀行が民事再生法の適用を了承しなかった場合、山崎社長はどうなさるのですか?

「解決するまで何度でも銀行の人と話し合いをします。“あきらめない”が信念ですから」

____若者の特権____


●事業再生士という立場から見て、不況の日本を立ち直らせるには若者は何をすべきだとお考えでしょうか?

「正直に言うと、いまの若者は大変だと思います。いまの若者は経済成長を知らない人達ばかりだと思います。それに、労働人口が減ってしまっている以上、いまの日本で経済成長というのはありえないことなんです。暗い話になってしまいましたが、実はまだ救いはあります。北海道は一見景気が低迷しているように見えますが、実は一定の儲けというのは出ているんです。ですが、その儲けの“泉”みたいなものを一部の企業が独占してしまっているんです。どういうことかと言いますと、成功する企業と失敗する企業の差がとても大きくなっているんです。中間層というのが消えてしまっている。それで、いまの若者が何をすべきかという話ですが、いまの若者はとても真面目な人が多いと思います。けれど、真面目な人間じゃ会社で儲けることはできません。会社で儲けるのは“はねっかえり”です。読書や人との深い付き合いで、知識・経験を貯めこみ、それによって自分で物事を判断できる“直感”を磨いているようなはねっかえりが会社では成功します。そういうはねっかえりは、周りの人たちの言うことが正しいのかどうかを自分で判断して、自分の考えで行動することができますから、周りに流されたりしないんです。ユニクロしかりソフトバンクしかり、周りの言うことに流されずに自分の考えを持ち続けた人達が現在成功しています。だから、いまの若者がすべきなのは“直感”を磨いて周りの流れに惑わされず、リスクがあっても一歩踏み出す勇気を持つこと、です。リスクがあっても一歩踏み出すって、若者の特権ですから」

____本当にその人しか持っていない特徴____


●山崎社長にとって「自分らしく生きる」とはどういうことでしょうか?

「好きなことをやる、これだけです。日本人って小学校から大学まで徹底して“ガマン”を教え込まれます。ガマンした人にはご褒美がある、という教育体制で。そして学生時代が終わってサラリーマンになってもガマンが求められます。でも、ガマンして仕事をするっていうのはものすごく不効率なんです。やりたい事と実際にやっている事が合致していないわけですから。するとどうなるかというと、仕事の日とオフの日がきっぱり分かれてしまうんです。普段やりたくない事をやっているわけですから、オフの日は仕事のことなんて一切忘れて過ごすということになるんです。けど、やりたいことを仕事にしているとそうじゃない。オフの日も『もう少し仕事で必要な知識が欲しいな』と思って勉強しますし、それが苦にならないんです」

また、山崎社長はこんな話もしてくださった。

「私が銀行や会計事務所で勤めていた時、新入社員の面接をやっていた時期があったんです。その時に履歴書を見る機会というのがたくさんありまして、履歴書には自分の長所を書く欄があるんですが、その長所の欄に100人が100人とも判を押したように“明るい”や“粘り強い”と書いてきたことがあったんです。そこで私は『100人が100人とも“明るい”“粘り強い”と書くのなら、それは長所ではないのでは?』と思ったんです。長所というのはその人の、本当にその人しか持っていない特徴なんです。その特徴を使って仕事をしなければつまらない。だから、若い人は自分の長所を見つけるために30個自分の長所を書きだしたりしてみたら良いかもしれませんね。きっと30個の始めの4つ位までは“明るい”“粘り強い”という言葉が並ぶでしょうけど、12個目くらいから本当に自分しか持っていない長所が見えてくると思います」

____自分で考えることができる人____


●山崎社長はどういう力を持った若い人と一緒に仕事がしたいと思いますか?

「自分で考えることができる人です。今の若い人は自分で考える力が弱くなっていると思います。私も若い頃に“指示を待つな”と言われていましたが、今の若い人はますます指示待ちの傾向が強くなってきていると思います。間違っていてもいいから、自分はこういう材料からこういう風に考えましたと言える人と一緒に仕事がしたいです。間違っていたとしても自分で考えられるなら、あとはその考え方を修正していけばいいだけですから」

編集者から一言


山崎社長のお話で印象的だったのは“明るい”“粘り強い”は長所ではない、長所は自分にしか出来ないもの、という言葉だった。そう考えたときに、私はまだ自分の長所を知らないことに気づかされた。自分の長所を知り、それを使って仕事をする。その大切さを知ることのできたインタビューでした。

(編集 インターン生 長崎滉介)


 
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